■ WeChatとは
2011年1月にテンセント社よりリリースされた、無料インスタントメッセンジャーアプリです。日本で言うところのLINEにあたり、機能面も極めて似通っています。ただし、WeChatのユーザー数は10億人以上を超えているのです! 中国国内でスマートフォンを購入した場合、必ずプリインストールされているほど、ポピュラーな存在になっているのです。中国人のスマートフォンユーザーは、プライベートやビジネスを問わず、ほぼ100%使用していると言っても過言ではありません。
■ weiboとの差異について
▲weiboとは違って、WeChatは自分のフォロワーだけにしか情報発信することが出来ない
中国版Twitterとして有名なweiboとよく比較されがちですが、明確な違いが存在しています。それはズバリ、「拡散性の性質が異なる」ことです! weiboはオープンなSNSなので、投稿のシェアや拡散が手軽に行えます。しかし、WeChatは自分のフォロワー(友達)だけにしか情報発信することが出来ないため、LINEと同じようにクローズドなSNSであると言えます。weiboは不特定多数のユーザーをフォローする傾向がありますが、WeChatはリアルな関係(家族、友人など)で繋がっていることが多いため、プロモーションやマーケティングの際は注意しておくべきポイントですよ!
■ 機能について
▲WeChatの主要機能
チャット、モーメンツ(タイムライン)、WeChat payとなっており、LINEと似たような構成です。LINEに慣れている人からすると、チャットの既読が表示されない、スタンプではなくステッカーがある、といった微妙な違いがありますが、同じような感覚で使えるかと思います!
■ WeChatミニプログラム(微信小程序)について
▲ミニプログラムの一覧ページ
わかりやすく表現すると「アプリの中のアプリ」です。WeChatの中だけで完結するアプリを指します。わざわざ他のアプリをダウンロードする必要もなければ、他のサイトに飛ぶ必要もなく、決済まで全部WeChat内で完結することが可能! ユーザーにとって非常に便利な機能です。主な導入事例として、小売店による越境ECサイト、自動車メーカーによる試乗予約などがあり、様々なシーン活用されています。
■ アカウントの種類について
▲アカウントの例
一般アカウント(無料:主に個人向け)、サービスアカウント(無料:フォロワーに対するプッシュ通知不可)、公式アカウント(有料:月4回までフォロワーに対するプッシュ通知が可能)の3種類です。公式アカウントの取得のみ、テンセント社に対して申請と登録費用が発生するので、公式アカウントを開設したいと考えている方は、確認してください。 中国人ユーザーからの信頼性を高めるためにも、企業や公的機関においては公式アカウントの取得を推奨しています!